田園調布の新築一戸建てにおよばれ。という訳で、慌てて週末にワンピースなどを買ってみたりした小心者の私でございます(←そういうブランドには至って弱いの、私って)。
招んでくれたのはOL時代の同期なんですけども、配偶者様が外資系の研究職をなさっておられるとかでして(しかも、彼のご実家は東北の素封家らしい)。以前住んでいた品川のマンションもかなり豪勢なお宅(いわゆるペントハウス)だったんですが、
「この度家を建てることになりまして」
というんで話を聞いてみたら、デザイナー設計の田園調布の家。うはは。
しかも奥さんあれですわ、
「駅は東横の『田園調布駅』からでも歩けるけど、本当は奥沢の方で・・・」
とかってんじゃないんですのよ。ご住所からして本当に「大田区田園調布○ー○ー○」なんですから参ったものでございます。ええ。びびってワンピース新調した私を誰も責められはしますまい。はは。


まあ、私辺りを気軽に招いてくれる程ですから、本人は至って自然体な訳でして。別段マダム風を吹かせる様子も無く、以前職場で一緒だった頃と同様に飄々かつどっしりと母親業をこなしている姿を見て、
「ああ、一本筋の通っている人ってのは強いなあ」
と改めて思ったりした本日。好天に恵まれたこともあって、いかにも高級住宅街然とした樹木の多い美しい街並みをふらふらお散歩気分で駅からお宅まで歩いて向かったんですが。私なら絶対に場の雰囲気に呑まれてしまうだろうなあ、きっちり己を貫いてるYちゃんって偉いわあ・・・と痛感したのでございました。


とはいえ流石は田園調布夫人(←っていうか、問題はむしろこの事に拘り過ぎる私の方にあるような)。さりげなくお庭で自家栽培した摘み立ての蕪のサラダが出てきたり(これがまた美味で!)、どぼどぼと無造作に注がれるジュースはお取り寄せ系の有機栽培産直林檎ジュースだったり、7歳と5歳の元気一杯なお嬢さんがおそろいで着ているセーターにはさりげなく某騎馬スポーツのロゴが入ってたり(間違ってもナルミヤ系ではないのよ)。いやはや。そういう部分をいちいちチェックしてしまう自分の厭らしさも含めて、何というかつくづく面白くも気疲れした一日だったのでございました。電車乗り継いで地元に帰ってきたら、妙にほっとしちゃったわ・・・(←だから意識しすぎだってば)。