うちの近所の桜の樹。
今日の夜、仕事帰りにふと見上げたら、ぼんやり白ざめて見えました。慌てて眼を凝らしてみたんですが、まだ枝先はかっちりと堅く、特段つぼみが膨らんだ様子なども見えませんでした。でも、どこかにふんわりと花の予感を感じさせる風情が。ああ、そういう季節がまた巡ってきたんだなあ。
この桜の樹、普通の家の庭先にぼこっと1本だけ生えているんですが。まるで手入れしていないような放埓な枝ぶりがここ数年ですっかり路地を跨いでしまい、開花の時期には小さな花の隧道になっているんですね。しかも、その枝の隙間に街灯があるため、夜その下を通るとまるで魂が吸われそうで。
何とかその夜桜を桜まつりに・・・と去年散々苦労したんですが、何分腕前が足りぬせいで真っ黒な写真しか撮ることが出来ずに、大変悔しい想いをした訳でございます。ええい今年こそは。